トイレの尿石の発生と悪臭の関係は正比例して増大する

特に夏季はバクテリアの繁殖に好条件なので、トイレの尿石の付着も一段と早くなる。いったん尿石が付着すると、洗浄水を流す回数を増やしても除去出来ない。

また、尿石が付着していると、タバコの吸殻や毛髪、ごみなどがこれに引っ掛かりやすくなり、詰まりの原因になる。

尿石を除去するために、洗浄のたびに薬剤を徐々に放出したり、強力な洗剤やブラシで擦り取ったりしているのが現状である。擦り取る場合、トラップのような複雑な形状をしているところは清掃に手間がかかり、面倒である。

そこで最近、尿石生成時から殺菌することにより尿石の生成を抑制する方法が検討されている。その一つの方法として、洗浄水を電気分解して生成される次亜塩素酸水(電解水)が十分な殺菌力を有し、大幅に尿石の生成を抑制すること、また、洗浄水量がほぼ半分でよいことなどから、次亜塩素酸を含む電解水を小便器に圧送する装置が用いられている。