パニック障害の回避に良いリラクゼーション

おそらく、パニック障害の回避に良いリラクゼーションにとって最も重要な前提条件は、受動的で無抵抗な姿勢でしょう。

何も、受け身の人間になれと言っているのではありません。でもこの三十分ほどの間は、ガードを下げ、受容的に、受動的になることをお勧めします。

なぜ? それは、深いリラクゼーションが攻撃・逃避反応とは正反対の方向にあるものだからです。交感神経系が優勢になると、バランスを回復するために正反対の反応を引き出す必要があるのです。

深いリラクゼーションのあいだには、次のような有益な生理的変化が起こります。

1.脳波のパターンがa波の状態になる。これは休息状態の特徴です。
2.酸素の消費量が減る。
3.乳酸の生産量が激減する。

深いリラクゼーションに至る最上の方法は音声を使うことです。

これには昔からの瞑想のあらゆる特徴、つまり何か注意を集中するもの(声)、快適な姿勢などが含まれています。目を閉じて心を落ち着かせてくれる声を聴くだけです。

聴きながら、その声が患い起こさせるイメージや光景をつくり上げていくのです。この一連の手順に没頭すればするほど、リラックスできるようになります。